Debianでautofsを使う
Category: linux
概要
各ユーザのホームをファイルサーバにまとめている場合は各ユーザのホームディレクトリをオートマウントしたくなることがある。 こんなときにはautofsを使ってそのディレクトリを使用するときだけマウントすればいいのだが、いつも導入手順を忘れるのでメモ代わりにここにまとめることにした。 以下の手順はLDAPクライアントの設定が終わっていて正常にログインできることを確認していることを前提とする。
手順
何はともあれNFSで当該のディレクトリをマウントできるようにしておかなければ始まらない。
% sudo apt-get install nfs-kernel-server
NFSサーバ側ではきちんと /etc/exports
が設定されているものとする。
この段階でとりあえずmountできることを確認しておく。
% sudo vi /etc/fstab
...
xx.xx.xx.xx:/home /home nfs defaults 0 0 ★xxの部分はNFSサーバのIPを指定する
...
% sudo mount /home
% ls /home
確認できたらunmountしておく。
% sudo umount /home
autofsをインストールする。
% sudo apt-get install autofs
これで /etc
に auto.master
, auto.misc
, auto.net
, auto.smb
などといったファイルができる。
まずは /etc/auto.master
に /home
の設定ファイルのありかとオプションを書く。
今回はタイムアウトは300秒とした。
% sudo vi /etc/auto.master
...
/home /etc/auto.home --timeout 300
...
続いて、今書いた設定ファイルを編集する。
% sudo vi /etc/auto.home
* -fstype=nfs4,rw xx.xx.xx.xx:/tank/home/& ★xxの部分はNFSサーバのIPを指定する
*
というワイルドカードを使うことができる。
&
の部分はユーザ名で置き換えられる。
ここまで書けたらautofsを再起動する。
% sudo /etc/init.d/autofs restart
これで誰かのホームディレクトリを ls
できればOK。
% ls /home/somebody